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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[注] PACE (phage-assisted continuous directed evolution: [*]参照)
[出典] "Continuous directed evolution of a compact Cj Cas9 variant with broad PAM compatibility" Schmidheini L, Mathis N, Marquart KF [..] Schwank G. Nat Chem Biol. 2023-09-21. https://doi.org/10.1038/s41589-023-01427-x [著者所属] U Zurich, ETH Zurich

 スイスの研究チームがPACE [*]を利用して、PAM配列としてN3VRYACを認識するCampylobacter jejuni由来のCas9 (CjCas9) から、PAM配列としてN4AHとN5HAを認識する変異体を作出しevoCjCas9として報告した [塩基記号 N (A/C/g/T), V (A/C/g), R (A/g), Y (C/T), H (A/T/C)]。
  • evoCjCas9が標的可能なゲノム部位が、CjCas9が標的可能なゲノム部位の10倍へと拡大された。
  • evoCjCas9は、CjCas9のカノニカルなPAMに対して、CjCas9に優るヌクレアーゼ活性を発揮し、一般的に使用されているPAM緩和型SpCas9変異体に匹敵する編集効率を示した。
  • evoCjCas9は、デアミナーゼまたは逆転写酵素と組み合わせることで、塩基編集 (CBEとABE) またはPEとしても、ロバストな編集を実現した。さらに、evoCjCas9塩基エディターはベースとなったCjCas9が小型であることを活かして、単一のAAVを利用して組織特異的に送達可能であり、生体内でのC-to-T変換またはA-to-G変換を実現可能である。
  • 以上、グラフィカルアブストラクト参照
 [*] PACE関連crisp_bio記事PACE
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