[注] DKO (double knockout);日持ち性 (shelf-life)
[出典] "Double CRISPR knockout of pectin degrading enzymes improves tomato shelf-life while ensuring fruit quality" Ortega-Salazar I [..] Blanco-Ulate B. Plants People Planet. 2023-10-11. https://doi.org/10.1002/ppp3.10445 [著者所属] UC Davis, 浙江師範大学, U Nottingham. 

 トマトは、世界中で956億2,000万ドルを売り上げる重要かつ人気のある果実である。サプライチェーンにおけるトマト果実の損失は、生産地域や収穫後の技術の有無によって25%から42%の間で変動する。何十年もの間、従来のトマト育種プログラムは、生鮮市場向け品種の日持ち性を延ばすことに重点が置かれ、消費者が望む品質の維持は優先事項とは見なされていなかった。しかし、消費者は今、安全で栄養価が高く、風味が良く、使い勝手のよい果物を求めている。

 米・中の研究チームは今回、CRISPR遺伝子編集技術を利用して、トマト果実の日持ち性を改善しつつ、品質にプラスの影響を与えることが可能なことを示した。具体的には、トマト果実の軟化に関与する2種類のペクチン分解酵素、ポリガラクツロナーゼ (polygalacturonase: SIPG2a) と ペクチン酸リアーゼ (SlPL)、をノックアウトした。