[出典] "NAC transcription factor SlNOR-like1 plays a dual regulatory role in tomato fruit cuticle formationLiu GS, Huang H [..] Fu DQ. J Exp Bot 2023-10-19. https://doi.org/10.1093/jxb/erad410 [著者所属] 中国農業大学, 广东省农业科学院果树研究所, 浙江大学, U Nottingham  (兼任), 重慶大学, 浙江省农业科学院食品科学研究所
 
 植物のクチクラは、主として、クチンマトリックと複雑なワックス混合物で構築され、植物表面を保護している。このクチクラの植物における生合成経路は明らかにされたが、果実のクチクラ形成の基盤となる転写制御ネットワークの解明は遅れていた。
 
 中国の研究チームが今回、植物特異的な転写因子群であり、トマト果実成熟関連NAC転写因子SlNOR-like1をCRISPR-Cas9でノックアウトしたトマト果実変異体 (nor-like1) において、クチンの沈着とクチクラの厚みが減少しマイクロクラックが発生する一方で、ワックスの蓄積が促進されることを見出した。
 
 さらに、続く実験において、SlNOR-like1がクチクラの沈着を促進する分子機構と、ワクチンの蓄積を阻害する分子機構を明らかにした。