[出典] "Deficiency of ligase IV leads to reduced NHEJ, accumulation of DNA damage, and can sensitize cells to cancer therapeutics" Kumari N, Antil H, Kumari S, Raghavan SC. Genomics 2023-10-21. https://doi.org/10.1016/j.ygeno.2023.110731 [著者所属] Indian Institute of Science

 リガーゼIVは、NHEJ (非相同末端接合) によるDNA二本鎖切断 (DSB)の修復に関与する重要な酵素である。しかし、リガーゼIV欠損マウス細胞は胚致死であるのとは対照的に、リガーゼIV欠損ヒト細胞 (プレB細胞を含む)は生存可能である。インドの研究チームが今回、CRISPR-Cas9ゲノム編集技術を利用して、子宮頸がんと正常腎臓上皮細胞株で6種類のLIG4変異体を作製し、その影響を見た。

 LIG4変異細胞はNHEJが著しく減少したが、MMEJ (マイクロホモロジー媒介末端接合)とHR (相同組換え)を介した接合が有意に亢進した。このNHEJ減少は、精製リガーゼIV/XRCC4を添加することで回復した。また、LIG4変異細胞では、DSBの蓄積と細胞生存率の低下が観察された。さらに、LIG4変異細胞は、電離放射線(IR)やエトポシドのようなDSB誘導剤に対して感受性を示した。

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