[出典] "Enhancing powdery mildew resistance in soybean by targeted mutation of MLO genes using the CRISPR/Cas9 system" Bui TP [..] Do PT.  BMC Plant Biol. 2023-11-03. https://doi.org/10.1186/s12870-023-04549-5 [著者所属] Institute of Biotechnology (Hanoi), Institute of Biotechnology (Hanoi), U Science and Technology of Hanoi, U Missouri (兼任), Legumes Research and Development Center (Hanoi), Graduate U Science and Technology (Vietnam Academy of Science and Technology)

 うどんこ病に対する感受性遺伝子として、Mildew Locus O (MLO) 遺伝子がよく知られている。ベトナムの研究チームが今回、CRISPR/Cas9 システムによりダイズ GmMLO 遺伝子に変異を誘導することでダイズのうどんこ病耐性を向上させた。
  • デュアルsgRNAとCRISPR/Cas9のコンストラクトを設計し、アグロバクテリウム形質転換法により、ベトナム産ダイズ品種 DT26 への導入に成功した。
  • GmMLO 遺伝子の変異型は、バイアレル型、キメラ型、ホモ接合型など様々であった。
  • CRISPR/Cas9によって誘導された変異の遺伝と分離は、T1およびT2世代で確認・検証された。
  • ダイズゲノムに存在する6つのGmMLO 遺伝子のうち、Gmmlo02/Gmmlo19/Gmmlo23 の3重ノックアウト変異体、およびGmmlo02/Gmmlo19/Gmmlo20/Gmmlo23 の4重ノックアウト変異体をT2世代で得た。
  • ダイズうどんこ病の原因菌であるうどんこ病菌 (Erysiphe diffusa) に接触させたところ、変異株はすべて病原体に対する抵抗性を示し、中でも、4倍体変異株の抵抗性が最も高かった。
  • 変異ダイズにおけるうどんこ病の重症度は、野生型に比べて最大36.4%減少した。
  • CRISPR/Cas9変異体において、ネットハウス条件下でのダイズの成長と発育に対する望ましくない多面発現は見られなかった。