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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "CRISPR-based gene drives generate super-Mendelian inheritance in the disease vector Culex quinquefasciatus " Harvey-Samuel T, Feng X [..] Alphey L, Gantz VM. Nat Commun. 2023-11-20. https://doi.org/10.1038/s41467-023-41834-1 [著者所属]  The Pirbright Institute (UK), UCSD, 深圳湾实验室, U East Anglia (UK)
 
 イエカは、ウエストナイルウイルスやリンパ系フィラリア症を含む様々な病気を媒介する蚊として、また家畜やペット、絶滅の危機に瀕している鳥類を脅かす病原体を媒介する蚊として、公衆衛生上の重大な脅威であるが、殺虫剤耐性が蔓延したために、その防除が難しくなっている。

 UCSDのValentino M. GantzとThe Pirbright Instituteの Luke Alpheyが率いる研究チームが今回、ハマダラカ (Anopheles ) やヤブカ (Aedes ) の個体群の制御を実現した遺伝子操作によるホーミング遺伝子ドライブが、イエカ (Culex) にも応用できることを実証し、新たな蚊の駆除戦略を開発する可能性を示した。具体的には、異なる遺伝子座を標的とする [Fig. 1引用左下図参照] 2種類のスプリット型遺伝子ドライブ因子 [Fig.2引用右下図参照]を採用した。
Gene Drive 1   GENE DRI VE 2
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