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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] FEATURE REVIEW "Next-generation forward genetic screens: uniting high-throughput perturbations with single-cell analysis" Morris JA, Sun JS, Sanjana NE. Trends Genet. 2023-11-20. https://doi.org/10.1016/j.tig.2023.10.012 [ 著者所属] New York Genome Center. 

 CRISPR技術で与える遺伝学的摂動とシングルセル・シーケンシングを組み合わせた順遺伝学的スクリーニングの手法が、ここ数年で急速に進歩している。最近の改良には、数百から今や数百万の細胞を対象に実行可能になった規模の拡大や、オープンクロマチンや細胞表面タンパク質など、トランスクリプトームに加えて、プロテオームやエピゲノムまでひろがるマルチモーダルな表現型の読み出しが加わったことが含まれる。

 シングルセルシーケンシングよるCRISPR摂動スクリーニングの解析には、導入された摂動と細胞を結びつける必要がある。このため、初期のスクリーニングでは、ガイドRNA (gRNA) と同時に送達されるバーコードが用いられたが、バーコードの高率なスワッピングが課題となった。今では、機能的なCRISPR gRNAを直接捕捉することが可能になり、その結果、これらのスクリーニングの忠実性と有用性が向上した。

 マルチモーダルシングルセルCRISPRスクリーンは今や、分子遺伝学に必須のツールとなり、健常および疾患状態における細胞機能のハイスループットな解析を可能にした。

 本レビューでは、CRISPRスクリーニングとシングルセル・マルチオミクスを組み合わせる技術や、ディープ・マルチモーダル表現型解析を用いてプール型CRISPR スクリーニングの機能を拡張することで得られるユニークな機会について概説する。
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