[出典] "Highly efficient and specific regulation of gene expression using enhanced CRISPR-Cas12f system" Lee SH, Oh Y, Kim K-P. Research Square 2023-12-01 [preprint: BMC Gene Therapy 査読中]. https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-3590593/v1 [著者所属] 中央大学校, カトリック大学校
CRISPRaシステムは、dCas9やdCas12aに転写活性化因子を組み合わせる人工因子として、DNA二本鎖切断を引き起こすことなく標的遺伝子の発現を効果的に活性化する。しかし、Cas9/Cas12aをベースとする既存のCRISPRaシステムは、CRISPR-Casモジュール自体に関連する限界のため、有効性と正確性の点で改善が必要である。これらの限界を克服し、効果的かつ正確に遺伝子発現を制御するために、韓国の研究チームはCas12ファミリの中でも小型のエフェクターであるCandidatus Woesearchaeota Cas12f (CWCas12f) [*]をベースとしたより効率的な (efficient) CRISPRaシステム, eCWCas12f-VPR, を開発した。
CRISPR-Casモジュールの設計、活性化ドメインの連結、リンカーと核局在化シグナル配列の様々な組み合わせの評価を経て、最適化されたeCWCas12f-VPRシステムは、既存のCRISPRaシステム (dLbCas12a-VPR)と比較して、標的編集効率が高く [Figure 2引用左下図参照]、オフターゲット頻度が低い [Figure 3引用右下図参照]という高精度を示した。
本研究で開発されたeCWCas12f-VPRシステムは、生体内の内在性遺伝子の転写を制御するための大きな可能性を秘めており、将来の遺伝子治療や生物学研究の基盤となるものである。


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