(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/02/14)
- MACは、C5b, C6, C7, C8(C8α/C8β/C8γのヘテロ三量体)および多重のC9のサブユニットで構成されていく(下図参照).MACのpoly-C9は、ポア形成溶解タンパク質パーフォリン(perforin)やコレステロール依存性細胞溶解素(CDC)の多量体形成が細胞膜を必要とするのに対して、新生MAC(C5b678)に溶液から直接多量体を形成する.
- 今回、Monash大学のJames C. WhisstockとMichelle A. DunstoneならびにBirkbeck CollegeのHelen R. Saibilらは、クライオ電顕単粒子構成法によってMACのpoly-C9の可溶性状態の構造を8 Åの分解能で明らかにし、C9多量体が溶液から直接形成させる機構の手がかりを得た.
- C9オリゴマーは、22回対称の88ストランドからなるβバレルを形成していた(上図参照).このC9オリゴマーの界面は、想定外にも、主としてN末端のthrombospondin-1 (TSP1)ドメインで形成されていた.Thrombospondin 1は細胞間の相互作用を媒介する糖タンパク質接着分子である.
- TSP1がMAC形成におけるC9独特の多量体化をもたらすと考えられる.

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