crisp_bio

論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

- プライムエディター (PE) および塩基エディター (BE) マウスモデルがVUSの機能解明に貢献する
[出典] News & Views "Cancer variant modeling in vivo" Istadi A, Porazinski S, Pajic M. Nat Biotechnol 2023-12-20. https://doi.org/10.1038/s41587-023-02080-4 [著者所属] Personalised Cancer Therapeutics Laboratory (Garvan Institute of Medical Research, Sydney), Faculty of Medicine (U New South Wales).

 ここでは、David R Liuを含むMITとハーバード大学系を中心とする研究チームの誘導可能なPEを利用した腫瘍モデルマウス作出の論文 [*1] と、Weill Cornell MedicineのLukas E. Dowが率いる研究チームの誘導可能な可能なBE (シトシン塩基エディター:iBE)を利用した精密な前臨床マウス癌モデル作出の論文 [*2] が紹介されている。

[*]
 はじめに、上記2つの論文が、「in vitroの複雑な細胞モデルだけでなく、マウスモデルの様々な組織においても、生体内遺伝子編集の効率的な時空間制御が実証された。これらの強力なツールは、癌関連SNV (一塩基バリアント) の生体内モデルの幅を広げ、癌の複雑で進化する遺伝的基盤に関する機能研究を促進し、最終的には有望な治療標的を明らかにする可能性がある」とし、その成果がFiig. 1:  Modeling the diverse mutational landscape of cancer using base- and prime-editing approaches [https://www.nature.com/articles/s41587-023-02080-4/figures/1 またはhttps://media.springernature.com/lw685/springer-static/image/art%3A10.1038%2Fs41587-023-02080-4/MediaObjects/41587_2023_2080_Fig1_HTML.png?as=webp] 簡明にまとめられている。

 続いて、遺伝子改変マウスモデル (genetically engineered mouse model: GEMM) の意義、およびBEとPEの概要が説明され、さらに、それぞれの論文が詳細に解説されている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット