[出典] News Release "Penn Medicine Achieves First Successful External Liver Perfusion Using a Porcine Liver, Pointing to a Potential Bridge-to-Transplant Approach" Penn Medicine News 2024-01-18. https://www.pennmedicine.org/news/news-releases/2024/january/first-successful-external-liver-perfusion-using-a-porcine-liver

 Penn Transplant Institute and the Eldridge L. Eliasonの外科の教授であるAbraham Shakedが率いる研究チームが、2024年1月18日に、脳死と判定され家族の同意も得たドナーの血液を体外で遺伝子操作したブタの肝臓に循環させる実験に、初めて成功したと発表した。

 12月に行われた実験は、OrganOx社製の体外肝交叉灌流 (extra corporeal liver cross-circulation: ELC) 装置を用いて、ドナー自身の肝臓はそのままに、体外で遺伝子操作されたブタの肝臓に患者の血液を循環させる体外灌流の実験であった。
  • この研究で使用されたブタの肝臓は eGenesis社が作製したもので、ブタの腎臓を用いた以前の研究結果を基に、拒絶反応を抑止し、ヒトとの適合性を向上させるように遺伝子操作されている。
  • ブタの肝臓は72時間の試験期間中、肝臓炎症の兆候を示さず、ドナーの身体は生理的に非常に安定していた。
  • 米国では一万人以上が肝移植を待っている。研究チームは、この最初の結果を得て、ブタ肝臓を利用した体外灌流は肝移植を持つ人々にとって有望な手法 [*]として、さらに3人の死亡ドナーにてこの方法の評価を進めていく ([*] 人工心肺装置と異なり、人工肝臓は実用に至っていない)。
  • この実験には、遺体を提供するドナーを特定しその家族の同意を得る上で、 Gift of Life Donor Programが重要な役割を果たした。
[ブタ臓器による移植医療関連crisp_bio記事]