[出典] "Estimates of Incidence and Predictors of Fatiguing Illness after SARS-CoV-2 Infection" Vu QM, Fitzpatrick AL, Cope JR, Bertolli J, Sotoodehnia N, West TE, et al. Emerg Infect Dis. 2024-02-14. https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/30/3/23-1194_article
米国のCDCの研究チームは今回、2020年2月から2021年2月の間に、~11.4 (7.8-15.5) ヶ月間にわたるCOVID-19患者4,589人の電子カルテデータを分析し、COVID-19患者ではない対照9,022人の分析結果と比較した。COVID-19患者 (15%が急性COVID-19で入院) では、疲労の発生率は10.2/100人年、慢性疲労の発生率は1.8/100人年であった。非COVID-19対照群と比較したハザード比は、疲労が1.68(95% CI 1.48-1.92)、慢性疲労が4.32(95% CI 2.90-6.43)であった。また、疲労は死亡のリスクと相関し、疲労を伴わない患者の2.3%に対して疲労を伴う患者では5.3%に達した。この結果は、COVID-19感染後6ヵ月以内に12.8%の患者が新たに疲労との診断を受けたという報告 [*]など、これまでの報告と整合している。
今回、COVID-19と疲労・慢性疲労が有意に相関していることが明らかになったことから、医師は、急性COVID-19の1年後以降に疲労が生じたり、新たに認められたりする可能性があることを認識すべきである。疲労と臨床転帰との関連性をよりよく理解するためには、今後の研究が必要であるが、疲労の発生率が高いことは、感染を予防し、必要な人々に臨床ケアを提供し、急性COVID-19後の疲労に対する治療法を見出すための公衆衛生活動が必要なことを意味する。
[*] "Incidence, co-occurrence, and evolution of long-COVID features: A 6-month retrospective cohort study of 273,618 survivors of COVID-19" Taquet M, Dercon Q, Luciano S, Geddes JR, Husain M, Harrison PJ. PLoS Med. 2021-09-28. https://doi.org/10.1371/journal.pmed.1003773.
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