[出典] "Programmable RNA N6-methyladenosine editing with CRISPR/dCas13a in plants" Shi C, Zou W, Liu X, Zhang H [..] Fei Q, Qian Q, Shang L. Plant Biotechnol J. 2024-02-16. https://doi.org/10.1111/pbi.14307 [所属]  Agricultural Genomics Institute at Shenzhen, Zhengzhou U, Shanxi Agricultural U, China National Rice Research Institute, Yazhouwan National Laboratory.

 N6-メチルアデノシン(m6A)は、mRNAの最も一般的な内部修飾であり、mRNAのプロセシングと代謝において重要な役割を果たしている。しかし、その機能と表現型への影響を明らかにするために必要な個々のm6Aを修飾する摂動を与えるツールは、植物においては、まだ不十分であった。

  2024-02-21 17.01.26中国の研究チームは今回、触媒的活性を失活させたLeptotrichia shahii 由来Cas13a (dLshCas13a) に、MTAおよびMTB複合体のコア触媒ドメインを融合させることでm6Aのライターを、AlkBホモログ5 (ALKBH5) を融合することでm6Aのイレーザーを作成した [Figure 1引用右図参照]
  • このプログラム可能なm6Aエディターによって、ベンサミアナタバコとシロイヌナズナの双方で特定のRNA転写産物上のm6A修飾を効率的かつ特異的に付加・除去することが可能になった。
  • さらに、メチル化エディターでSHORT-ROOT (SHR) エディターで標的することで、オフターゲット効果を抑制しながら、m6Aレベルを有意に増加し、分解を促進できることを見出した。また、この結果、シロイヌナズナの葉と根が肥大し、草丈、植物バイオマス、総穀物重量が増加し、植物の成長が促進されつことを確認した。
 プログラム可能なm6Aエディターは、植物における個々のm6A修飾の機能を研究するツールとして有用でばり、将来の作物改良にも応用できる可能性があることが示唆された。