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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Heparin Specifically Inhibits CRISPR/Cas12 Activation, Enabling Ultrasensitive Heparin Detection and Gene Editing Regulation" Cao M [..] Li B, Zhang X. Anal Chem 2024-02-22. https://doi.org/10.1021/acs.analchem.4c00403 [所属] Nanjing Normal U, Nanjing Lishui District Hospital of Traditional Chinese Medicine, Rensselaer Polytechnic Institute (New York)

 ヘパリンは高度に硫酸化された直鎖グリコサミノグリカンであり、血栓性疾患の予防と治療のための抗凝固剤として使用されている。南京を主とする研究チームが今回、ヘパリンとcrRNAのCas12aへの競合的結合を通して、ヘパリンがCas12タンパク質の活性化を特異的に阻害することを発見し、ヘパリンの高分子量と強い負電荷がその阻害効果にとって重要なパラメーターであることを明らかにした。

 この予想外の発見は、ヘパリン検出へと展開され、蛍光分析定量において検出限界0.36ng/mLを達成した。また、HepaStrip (Heparin strip) と名付けた迅速なラテラルフローベースのシステムを開発し、20分内で臨床検体中のヘパリンをモニターすることに成功した。さらに、in vivoでの研究により、ヘパリンによって大腸菌のCRISPR/Cas12システムによる遺伝子編集を制御可能なことを明らかにした。

 ヘパリンはCas12とcrRNAのRNP形成を阻害することから、抗CRISPRのツールとして利用可能である。
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