[出典] "CRB1 -associated retinal degeneration is dependent on bacterial translocation from the gut" Peng S, Li JJ, Song W, Li Y, Zeng L, Liang Q [..] Liu C, Lin H, Wei H, Lee RWJ, Zhang F. Wei L. Cell. 2024-02-26. https://doi.org/10.1016/j.cell.2024.01.040 [所属] Sun Yat-sen U, Guangzhou Medical U, U South China, Southern Medical U, Tianjin Medical University Eye Hospital, Yale School of Public Health, China-Japan Friendship Hospital, UCL Institute of Ophthalmology and Moorfields Eye Hospital NHS Foundation Trust;グラフィカルアブストラクト参照
CRB1 遺伝子の変異が、網膜変性症、特にレーバー先天性黒内障 (LCA) や網膜色素変性症 (RP) と相関することが知られている。著者らは今回、Crb1 のRd8変異を持つマウス網膜に、病巣の網膜内に細菌が存在することを発見した。正常なCRB1は、網膜色素上皮と結腸細胞の頂端結合複合体に豊富に発現しているが、Crb1 変異は、両方の部位でのCRB1発現を減弱させた。
CRB1発現が減弱したRd8マウスでは、外側 (outer) 血液網膜関門 (網膜バリア)と腸管上皮細胞のタイトジャンクションが障害され、下部消化管から網膜へと腸内細菌が移行し、二次的な網膜変性が生じていた。
無菌 (germ-free) マウスをベースとするRd8マウス、広域スペクトル抗生物質による全身治療、または下部消化管における正常なCrb1発現の再導入、によって、網膜バリアの破壊を回復させることなく、Rd8変異に伴う網膜変性が回復した。
無菌 (germ-free) マウスをベースとするRd8マウス、広域スペクトル抗生物質による全身治療、または下部消化管における正常なCrb1発現の再導入、によって、網膜バリアの破壊を回復させることなく、Rd8変異に伴う網膜変性が回復した。
この結果は、抗菌剤による失明疾患を治療が可能なことを示唆している。
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