[注] POC (Point-Of-Care)
[出典] "CRISPR-Cas12a immunosensing on glass fiber for point-of-care quantification of multiple inflammation biomarkers in osteoarthritis" Zou S, Li J [..] Tian K, Liu G. Device 2024-03-12. https://www.cell.com/device/pdf/S2666-9986(24)00111-X.pdf [所属] The Chinese U Hong Kong, The First Affiliated Hospital of Dalian Medical U, Key Laboratory of Molecular Mechanisms for Repair and Remodeling of Orthopedic Diseases (大連), U New South Wales;グラフィカルアブストラクト

 POCにおけるサイトカインや炎症因子の検出による炎症の定量化は、疾患の管理および予防にとって極めて重要である。変形性関節症 (OA)の例では、X線所見で明らかになる前の早期の段階で炎症を定量化することは、正確な診断と効果的な治療の機会を提供し、変性の予防に貢献することが期待される。

 中国にオーストラリアが加わった研究チームは今回、CRISPR-Cas12aベースのイムノセンサーを備えたガラス繊維ベースのユニバーサルシステムを開発し、ポータブル蛍光検出装置として構成し、複数の炎症バイオマーカーを同時に検出することに成功した。研究チームはこれを、GUSCI (Glass-fiber-based Universal System with CRISPR-Cas12a-based Immunosensors) として発表した。

 GUSCIは、10mLのサンプルで5種類の炎症バイオマーカー (インターロイキン-4 [IL-4]; IL-6; 腫瘍壊死因子α [TNF-a]; インターフェロンg[IFN-g]; マトリックスメタロプロテアーゼ3 [MMP-3])をピコモルの感度で検出することができ、アッセイ時間は75分未満で、スマートフォンでシグナルを読み出すことができる。

 OA患者35人の滑液サンプルのコホート研究では、炎症レベルの違いを識別することに成功した。この''sample in, answer out''プラットフォームは、資源が限られた環境において、変性疾患から老化に至るまで様々な疾患の診断と管理を支援するPOC診断法候補である。