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[出典] "Therapeutic targeting at genome mutations of liver cancer by the insertion of HSV1 thymidine kinase through Cas9-mediated editing" Kader M, Sun W, Ren BG  [..] Luo JH. Hepatol Commun. 2024-04-01. https://doi.org/10.1097/HC9.0000000000000412 [所属] U Pittsburg School of Medicine

 肝臓癌はヒトにとって最も致死的な悪性腫瘍の一つであるが、進行期の肝臓癌に対する治療法は依然として限られている。著者らは今回、肝臓癌の治療に向けて、CRISPR-Cas9システムを介して自殺遺伝子 (単純ヘルペスウイルス1型チミジンキナーゼ: HSV-TK) を挿入する新たなアプローチを提案・実証した。

 肝癌における3種類の変異を標的とするHSV-TKの挿入を試みた。すなわち、カテニンβ1のS45P変異、溶質キャリアファミリー45メンバー2 (SLC45A2) とアルファメチルアシル補酵素Aラセマーゼ (AMACR)遺伝子融合体のンブレイクポイント、およびSAFB様転写調節因子のV235G変異への挿入を試み、挿入率としてそれぞれ、77.8%、95.1%〜98.7%および51.4%を得た。

 これらの3手法を、カテニンβ1S45PまたはSLC45A2によって誘導されたマウス自然発症肝癌の治療に適用したところ、腫瘍負荷が低減し、生存率が上昇した。同様の結果が異種移植肝癌モデルマウスでも得られた。すなわち、コントールを投与した群と比較して、腫瘍体積が有意に減少し、転移率が低下し、生存率が向上した。

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