はしかでは、脳におけるウイルス持続感染が原因とされる脳症が感染後5~10年の間に発症することが知られている。新型コロナウイルスも、感染後、脳を含むさまざまな臓器に持続感染しているという報告 [*]が複数発表されている。
[はしか脳炎に関する出典]
- "亜急性硬化性全脳炎(SSPE) (指定難病24)" 難病情報センター. https://www.nanbyou.or.jp/entry/42
- 麻疹Q&A" 国立感染症研究所 Webサイト [2010.07.07更新] https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles/221-infectious-diseases/disease-based/%20ma/measles/549-measles-qa.html#Q1-04
- 「子どもの健康情報」麻疹(ましん・はしか)について. 子どもの健康と環境に関する全国調査 - ニコチル調査千葉ユニットセンター. https://cpms.chiba-u.jp/kodomo/medical/medical8.html
- "はしか(麻疹)で亜急性硬化性全脳炎(SSPE)に 寝たきりになることも” NHK 首都圏ナビ. 2024-03-21. https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20230519a.html
- SSPEは、はしかウイルスによるゆっくりと進行する脳炎である。
- はしかに感染してから、数年の 潜伏期間 (5~10年) の後に発病するという特徴がある。
- 発病後は数月から数年の経過 (亜急性) で神経症状が進行する。
- 治療法は確立されておらず、現在でも予後が悪い。
- このように潜伏期間が数年と著しく長く、ゆっくりと進行するウイルス感染は、遅発性ウイルス感染と呼ばれ、SSPEはその代表的な病気の一つである。
- 発症率は麻疹に罹患した人の数万人に1人とされている。
- SSPEの例は、はしかワクチンの普及後、年間10〜15人から1〜4人へと減少した。
- SSPEは、1歳未満に麻疹に罹患した場合、免疫機能が低下している状態(ステロイドホルモン、免疫抑制剤、抗がん剤などを長期に使用しているような状態)で麻疹に罹患した場合の発症が多い
- 脳内における麻疹ウイルスの持続感染が原因とされているが、SSPEの発症メカニズムの解明はこれからである。
新型コロナウイルスに感染したことを知らないまま、または、COVID-19から回復したあと、数年を経過したのちに、遅発性ウイルス感染症に分類される脳症が発生してから、マスク着用やワクチン接種などの感染予防行動を回避していたことを後悔しても遅い。
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