[出典] REVIEW "The sounds of silencing: dynamic epigenetic control of HIV latency" Nguyen K, Karn J. Curr Opin HIV AIDS. 2024-03-13. https://doi.org/10.1097/COH.0000000000000850 [所属] Case Western Reserve U School of Medicine.

 HIV-1潜伏期は感染のごく初期に確立され、その持続がHIV-1治癒の大きな障害となっている。ここでは、HIV-1潜伏期の制御において宿主のエピジェネティックな機構が果たす極めて重要な役割に光を当て、最新の研究成果を簡潔にまとめた。

 近年、大規模で偏りのないCRISPR-Cas9ライブラリーを用いたスクリーニングと生化学的研究により、HIV-1潜伏期の制御に極めて重要なエピジェネティック因子が網羅的に同定され、治療開発における新規標的の可能性に道が開かれた。HIV-1の5'LTRで観察される二価性が、潜伏プロウイルスを迅速な再活性化のためにどのようにプライミングしているのかも明らかにして、再活性化を経て、HIV-1の永続的かつ不可逆的なエピジェネティックなサイレンシングを達成する道が広がった。