[出典] "Identifying human pre-mRNA cleavage and polyadenylation factors by genome-wide
CRISPR screens using a dual fluorescence readthrough reporter" Ni Z [..] Moffat J, Greenblatt JF. Nucleic Acids Res 2024-04-08. https://doi.org/10.1093/nar/gkae240
CRISPR screens using a dual fluorescence readthrough reporter" Ni Z [..] Moffat J, Greenblatt JF. Nucleic Acids Res 2024-04-08. https://doi.org/10.1093/nar/gkae240 [所属] U Toronto, The Hospital for Sick Children [グラフィカルアブストラクト引用右図参照]
一般にmRNA前駆体 (pre-mRNA) は、ポリAシグナル依存的な切断 (Cleavage) と切断箇所におけるポリアデニル化 (PolyAdenylation) (CPA) による3′末端プロセシングを受けるが、このプロセスはポリアデニル化部位 (PAS) と隣接するRNA配列によって規定され、多種多様なコアおよび補助CPA因子によって制御されている。今日まで、ヒトCPA因子は専ら生化学およびプロテオミクスの手法によって発見されており、遺伝学的同定は、信頼性の高いゲノムワイドなスクリーニング法が欠如していたことから、進んで来なかった。
カナダの研究チームが今回、2種類の蛍光レポーターの間にPASを挿入するデュアル蛍光リードスルーレポーターシステム (以下、ディアル蛍光レポーター) を開発し [Figure 1引用右図参照]、CPA因子の遺伝学同定を前進させた。このシステムによって生細胞における3′末端プロセシングの効率測定が可能になった。 デュアル蛍光レポーターとヒトゲノムワイドCRISPR/Cas9ライブラリーを組み合わせて、CPA因子のスクリーニングを行った。このスクリーニングにより、既知のコアCPA複合体のほとんどの構成要素と、その他の既知のCPA因子が同定された。また、CCNK/CDK12はコアCPA因子の可能性があり、RPRD1BはRNAと結合し、遺伝子の3′末端でRNAポリメラーゼIIの放出を制御するCPA因子であることが同定された。
このように、CRISPR/Cas9スクリーニングと組み合わせたデュアル蛍光レポーターは、真正のCPA因子を確実に同定し、様々な状況におけるCPAの必要条件を調べるためのプラットフォームを提供する。
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