[注] Clostridioides difficile  (クロストリジオイデス・ディフィシル / formerly Clostridium difficile)
[出典] "Revealing roles of S-layer protein (SlpA) in Clostridioides difficile     pathogenicity by generating the first slpA gene deletion mutant" Wang S, Courreges MC, Xu L et al. Microbiol Spectr 2024-05-06. https://doi.org/10.1128/spectrum.04005-23 [所属] Ohio U

 オハイオ大学の研究チームが今回、CRISPR-Cas9システムを利用して、初めて、slpA 遺伝子をノックアウトしたC. difficile 株の樹立に成功し、slpA の欠失によって、コロニーが小さくなり、菌体サイズが小さくなり、懸濁液中で凝集することが明らかになった。生活環については、変異体は増殖 (600nmにおける光学密度の変化、OD600) は低かったが、細胞密度 (コロニー形成単位、CFU) は高く、毒素産生は減少し、胞子形成は阻害された。さらに、この変異体は運動性がより損なわれ、バンコマイシンおよびトリトンX-100誘発自己分解に対してより感受性が高く、より多くの乳酸脱水素酵素を放出した。さらに、SlpAの欠損は強固なバイオフィルム形成をもたらしたが、ヒト宿主細胞への接着力が弱くなることも明らかになった。