(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/02/18)
- 伊藤久央(東京薬科大学)
- Nauplius graveolens(注$) subsp. oborus (Schousb) Wikl 由来のnaupliolodeは特異な四環性骨格を有するセスキテルペンラクトン(sesquiterpene lactones)(注*)である.これまでに、多くのセスキテルペンラクトンが全合成されてきたが、naupliolodeの全合成は実現していなかった.
(注$) Asteriscus graveolens のシノニム(挿入図参照) - (注*)2015年ノーベル生理医学賞の対象となった抗マラリア活性を有するアーテミンもセスキテルペンラクトンの一種.
- アリルアルコールのシモンズ・スミス・シクロプロパン化、ベンジリデンアセタール基のジアステレオ選択的開裂、アルデヒドのシクロプロパン環ラジカル環化および閉環メタセシスによる8員環形成を主要な反応とする18段階での合成
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