[出典] “Comprehensive analysis of the editing window of C-to-T TALE base editors” Feola M [..] Juillerat A. Sci Rep. 2024-06-04. https://doi.org/10.1038/s41598-024-63203-8 [所属] Cellectis Inc (New York), Cellectis (Paris).

 ゲノム編集分野における最近の進歩の一つは、二本鎖DNA内のシチジンを脱アミノ化し、ウラシル (U) 中間体を形成させる細胞療法の革新的プラットフォームである「TALEベースエディター」が登場したことである []

  • TALEBTALEベースエディターは、特定のDNA配列に結合する転写活性化因子様エフェクタードメインであるTALE、触媒ドメインの再構成によりC-to-T変換を開始するスプリット・DddAデアミナーゼのN末端ドメインとC末端ドメイン、およびウラシルグリコシラーゼ阻害剤 (UGI) の融合体である [Figure 1引用右図 a 参照]
  • まず、微小環境やエピジェネティックなコンテクストの違いから生じるバイアスを排除または最小化し、正確に定義されたゲノムのコンテクストにおける主要な編集パラメーターをin celluloでプローブできるハイスループットスクリーニング戦略を開発した。
  • その上で、ターゲットの構成とTALEBの構造が編集結果にどのような影響を与えるかをさらに解析し、TALEアレイとスプリットDddAtoxヘッド間のリンカーの性質により、編集ウィンドウを微調整し、バイスタンダー活性の可能性も制御できることを見出した。さらに、2つのTALE DNA結合領域を隔てるTALEBアーキテクチャーとスペーサーの長さの両方が、標的塩基TCの周囲の塩基組成への依存性に影響を与え、より制限的 (編集ウインドウ内のバイスタンダー編集を排除しないまでも減少させる)または寛容な (標的可能なウインドウを広げる) 編集プロファイルをもたらすことが可能なことを示し、こうした「TALEベースエディター」をTALEBと称した。

 本研究で得られた知識は、この革新的な編集プラットフォームの特異性プロファイルを改善しながら、効率的なTALEBをよりよく設計することを可能にすると考えている。

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