[出典] "Enhancing CRISPR prime editing by reducing misfolded pegRNA interactions" Zhang W [..] Yeh JJ. eLife. 2024-06-07. https://doi.org/10.7554/eLife.90948 [所属] Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School, Dalian U (China)
PEは、Cas9ニッカーゼと逆転写酵素融合タンパク質とプライム編集ガイドRNA (pegRNA) で構成されている。米国の研究チームは今回、pegRNAの5'領域と3'領域の間の配列相補性が、Cas9nとpegRNAの複合体形成を妨げることで、PEの編集効率を低下させることを発見した [Fig.1引用右図参照]。同時に、研究チームは、pegRNAを熱変性と徐冷からなるシンプルなリフォールディング手順にかけることで、in vitro DNA切断競合アッセイにおいてCas9nと結合する能力が著しく向上することを見出した (ゼブラフィッシュ胚におけるリボ核タンパク質を介したPE効率を最大25倍まで改善)。さらに、pegRNAの内部相互作用を破壊するような点変異を導入することで、PE効率を6倍も向上させることに成功した。
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