[出典] "CRISPR-Cas9-mediated barcode insertion into Bacillus thuringiensis for surrogate tracking" Higgins SA [..] Heater BS. Microbiol Spectr. 2024-07-01. https://doi.org/10.1128/spectrum.00003-24 [所属] Battelle Memorial Institute
病原体に関する研究を安全に行なうために、病原体の代用 (surrogate)となる生物が利用されるが、この際、実験に使用する代用を識別することが必要になる。このためのアプローチの一つが、遺伝的バーコードの導入とqPCRによる追跡である。米国の体表的なシンクタンクの一つであるバテル記念研究所の研究チームは今回、炭疽菌 (Bacillus anthracis ) の研究に代用として確立されているBacillus thuringiensis のゲノムに、CRISPR-Cas9技術を利用して5つの異なるバーコードを導入し、qPCRにより追跡を実現した。
いずれのバーコードも5サイクルの胞子形成と発芽を通じてバーコードが安定であり、また、全ゲノムシーケンシングから、オフターゲット編集を伴わないことを示唆する結果を得た。
本研究は、CRISPR/Cas9によるバーコード導入という簡便なアプローチが、炭疽菌の代用として利用されるB. thuringiensis による炭疽菌の解析を促進する可能性を示した。
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