[出典] Review "The rise and future of CRISPR-based approaches for high-throughput genomics" Vercauteren S, Fiesack S [..] Dewachter L, Michiels J, Vonesch SC. FEMS Microbiol Rev. 2024-07-31. https://doi.org/10.1093/femsre/fuae020 [所属] Center for Microbiology (VIB - KU Leuven), Centre of Microbial and Plant Genetics (KU Luben), Université catholique de Louvain
CRISPRiの発明によって、CRISPR-Cas9による恒久的なゲノム改変を回避し、必須遺伝子と非必須遺伝子の双方の機能解析が可能になった。CRISPRiは、不活性化Casエフェクター・タンパク質とガイドRNAを介して、転写の開始や伸長をブロックする。CRISPRiの分子機構の理解が深まり、その改良が進むにつれて、その適用範囲が拡大し、ゲノムワイドなハイスループット・スクリーニングを介した機能ゲノミクスが可能になった。さらに、CRISPRをベースにしながらCRISPRiに代わる新たな手法も登場し、遺伝子スクリーニングの可能性がさらに広がっている。
本総説では、CRISPRiの分子機構を掘り下げ、他のハイスループット遺伝子改変技術と比較し、複雑な微生物形質を研究するための優れた能力を明らかにする。また、CRISPRiの進化も辿り、多重化、誘導性、滴定可能性、予測可能なノックダウン効果、非モデル微生物への適応性など、CRISPRiの機能向上をハイライトする。CRISPRiの他にも、CRISPRa、DNAではなくRNAを標的とするCRISPRシステム、塩基編集など、微生物におけるゲノムワイドなハイスループットスクリーニングの可能性について論じる。
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