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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] 
論文 "Genome editing using type I-E CRISPR-Cas3 in mice and rat zygotes" Yoshimi K [..] Mashimo T. Cell Rep Methods. 2024-08-02. https://doi.org/10.1016/j.crmeth.2024.100833 [所属] 東大医科研, 筑波大, 実中研, 理研SPring-8;参考図 グラフィカルアブストラクト 
日本語解説 "国産ゲノム編集技術を用いたマウスやラット受精卵での大規模ゲノム編集に成功 -様々な生物種への応用に期待-" TSUKUBA JOURNAL. 2024-08-09. https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/p20240809000000.pdf

 タイプI-E CRISPR-Cas3システムは、近年、特に大規模なゲノム改変に有望なツールとして台頭してきたが、受精卵の編集によるモデル動物の作製への応用は確立されていなかった。本研究では、タイプI-E CRISPR-Cas3システムを用いて受精卵におけるゲノム編集を行い、マウスの標的遺伝子座に数千塩基対の欠失を効率よく、40%から70%の編集効率で、オフターゲット変異を伴わずに生じることを実証したまた、遺伝子置換や一塩基置換にも展開可能なことを実証した。

 本研究ではまた、筑波大学で開発されていたナノポアからのロングリードのデータをもとに意図した編集と意図せざる編集を同時に判定可能としたDAJIN [*5]を、CRISPR-Cas3による大規模ゲノム編集の評価に適用可能とした(DAJIN2)。

 タイプI-E CRISPR-Cas3によるゲノム編集は受精卵においても、遺伝子クラスターや非コード領域の機能解析に必要な大規模ゲノム改変には特に、Cas9やCas12のヌクレアーゼをベースとするゲノム編集を代替する技術である。

[関連crisp_bio記事] 
  1. [*] 2019-12-07 CRISPR-Cas3を介したエクソン・スキッピングによるDMD遺伝子変異修復
  2. [*] 2022-09-19 大腸菌由来CRISPR-Cas3システムがDNA二本鎖を切断する分子機構を解明
  3. [*] 2022-11-08 [レビュー] タイプI CRISPRシステムによるゲノム編集技術と応用
  4. [*] 2024-03-19 dCas9でCRISPR/Cas3を制御することで, 哺乳類細胞およびマウスに精密な大断片欠失を実現
  5. [*] [20220719更新] ナノポアからのロングリードのデータをもとに意図した編集と意図せざる編集を同時に判定可能とするDAJIN登場:DAJIN (Determine Allele mutations and Judge Intended genotype by Nanopore sequencer)
  6. 2021-11-11 [ハイライト] 天の恵み Cas7-11: RNA編集ツールとして利用可能なタイプIII-E CRISPRシステム
  7. [20231014更新] Cas9はスイスアーミーナイフ、Cascade-Cas3は自走するシュレッダー
  8. 2023-08-29 CRISPR-Cas3ペアによるマルチエクソンスキッピング (MES)を介してDMD変異を帯びたiPS細胞のジストロフィン発現を回復
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