(創薬等PF・構造生命科学ニュースウオッチ 2016/02/22)
- CXDIはCoherent X-ray Diffraction Imaging(コヒーレントX線回折イメージング)を意味し、μmからサブμmサイズの生体試料の内部構造を、非染色・非晶質のまま観察可能にする手法である.研究グループは、2012年以来SACLAのX線自由電子レーザー(XFEL)の強力なビームを利用した低温XFEL-CXDI法によって、数10nmの分解能を達成し、2015年には、X線回折能が高い金粒子を利用してそれまでのCXDIの分解能を2倍以上に高める新手法を提案していた.
- 今回、低温光学顕微鏡と低温電子顕微鏡を組みわせた相関顕微鏡法によって試料を調節・確認することで、葉緑体を事例として、低温XFEL-CXDI法によって、細胞や細胞内小器官のネイティブな構造を再現性良く高分解能で観察可能なことを実証した.
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