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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] REVIEW "CRISPR/Cas9-Mediated Homology-Directed Repair for Precise Gene Editing" Liao H, Wu J, VanDusen NJ, Li Y, Zheng Y. Mol Ther Nucleic Acids. 2024-09-27. https://doi.org/10.1016/j.omtn.2024.102344 [所属] West China Second U Hospital (Sichuan U), Indiana U School of Medicine.

 CRISPR/Cas9を介した相同性指向性修復(HDR)は、正確な部位特異的DNA挿入、欠失、置換を作り出すための汎用性の高いプラットフォームである。このような精密な編集は、目的の配列を持つ外来ドナーテンプレートを用いることで可能となる。CRISPR/Cas9を介したHDRは、タンパク質の機能研究、疾患モデリング、遺伝子治療に広く利用できる。しかしながら、HDRはその効率の低さ、特に有糸分裂後の細胞における効率の低さによって制限されている。

 本総説では、CRISPR/Cas9を介したHDRについて、HDR効率を高めるための方法論と、HDRによる精密編集の応用を中心に概説する。
  • 非相同末端接合(NHEJ)とHDRという2つの一般的なDNA修復機構について説明し、CRISPR/Cas9を介した精密ゲノム編集への影響について議論する。
  • NHEJ経路の阻害、HDR経路の活性化、ドナーテンプレートの改変、Cas9/sgRNA試薬の送達を通じたHDR効率向上のアプローチについて述べる。
  • 機能研究、疾患モデリング、ex vivoおよびin vivo遺伝子治療におけるタンパク質標識のためのHDRの応用について要約する。
  • Cas9-HDRに代わる精密編集プラットフォームとその限界について議論し、今後の研究においてCRISPR/Cas9を介したHDRの効率と忠実度を向上させるための可能性について述べる。
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