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[出典] "Rapid generation of long, chemically modified pegRNAs for prime editing" Lei X [..] Yin H. Nat Biotechnol. 2024-09-30. https://doi.org/10.1038/s41587-024-02394-x [所属] Zhongnan Hospital, TaiKang Medical School & RNA Institute (Wuhan U)

 Prime EditorPE [右図モデル図参照] をリボヌクレオタンパク質(RNP)とRNAとして送達する場合、長いPEガイドRNA(pegRNA)(>125 nt)の固相合成に課題があり、編集効率が上がらない。武漢大学の研究チームが今回、化学修飾を加えたpegRNA(125-145 nt)とepegRNA [*](170-190 nt)を効率よく、迅速かつ低コストで構築する方法を開発し、それぞれの産物を、L-pegRNAとL-epegRNAと命名し評価した。
[*] pegRNAにevopreQ1モチーフを組み込んだ"engineered pegRNA"

 スプリントライゲーション[Methods Mol Biol, 2014 ] の様々なパラメーターを最適化することで、L-pegRNAおよびL-epegRNAを高収率・高純度・高効率 (~90%) な構築を実現した。

 L-epegRNAによって、様々な細胞株やヒト初代細胞において、in vitro転写(IVT)で産生されたepegRNAと比較して、PEのRNP送達では10倍以上、RNA送達では数百倍まで、編集効率が向上した。また、L-epegRNAを介したRNP送達は、プラスミドにコードされたPE送達に対しても、PEの編集効率を大幅に改善し、ほとんどの比較において優った。

 L-epegRNAは、RNPおよびRNA送達によるPEの効率を劇的に向上させ、コスト削減と効率的なライゲーションプロセスにより、L-epegRNAの治療用途を含む幅広い利用が容易になる。

[図一覧]
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