[注] SAVED(SMODS-associated and fused to various effector domains)
[出典] "Filament formation activates protease and ring nuclease activities of CRISPR Lon-SAVED" Smalakyte D [..] Tamulaitis G. Mol Cell. 2024-10-02. https://doi.org/10.1016/j.molcel.2024.09.002 [所属] Vilnius U.
[構造情報]
CRISPR-Casシステムの中で、タイプIIIは、環状オリゴアデニル酸(cAn)シグナルを利用して様々な補助的エフェクターを活性化することで、ファージ感染に対抗する。その中にCRISPRに関連するLon-SAVEDプロテアーゼCalpLがあり、CalpLは抗σ因子CalpT、ECF様σ因子CalpSとともに三者エフェクターシステムを形成することが明らかにされ、CalpL-CalpT-CaslpSを介した抗ファージ免疫応答のモデルが提唱されている [*]。
リトニアの研究チームが今回、Candidatus Cloacimonas acidaminovorans Evry株(CCa)のタイプIII-A CRISPR-Cas関連CalpL-CalpT-CalpSエフェクターシステムの分子機構を詳らかにした [グラフィカルアブストラクト 参照]。
cA4結合が引き金となってCalpLフィラメントが形成され、ひいては、CalpT-CalpS二量体内のCalpTが切断される。この切断によりCalpTのC-デグロンが露出し、細胞内プロテアーゼによる分解の標的となる。その結果、CalpSは遊離してRNAポリメラーゼに結合し、大腸菌の増殖停止を引き起こす。
CalpL-CalpT-CalpSシステムは、CalpLのSAVEDドメインによって制御されているが、SAVEDドメインはリングヌクレアーゼであり、cA4を順次3段階のメカニズムで切断する。
本研究は、タイプIII CRISPR-Cas免疫システムにおけるシグナル伝達カスケードの活性化、タンパク質分解イベント、制御に関する重要な分子機序を詳らかにした。
[*]
- 2022-12-03 環状ヌクレオチド活性化CRISPRプロテアーゼによる抗ウイルス性シグナル伝達;"Antiviral signaling by a cyclic nucleotide activated CRISPR protease" Rouillon C, Schneberger N [..] Hagelueken G. Nature 2022-11-24.
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