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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Rationally designed Campylobacter jejuni Cas9 enables efficient gene activation and base editing" Chen Y, Kang R, Jiang Y, Zheng Q [..] Liang P. Mol Ther Nucleic Acids 2024-10-18. https://doi.org/10.1016/j.omtn.2024.102366 [所属] Sun Yat-sen U, Fudan U, Shanghai Engineering Research Center of Industrial Microorganisms;グラフィカルアブストラクト 

 サイズの大きなSpCas9に対してコンパクトなCas9オーソログには、高効率なデリバリーが可能で、様々なゲノム工学への応用を期待できる。デリバリーシステムとして最も広く利用されてきたアデノ随伴ウイルス(AAV, 容量 4.7 kb)によるデリバリーには、最もコンパクトなCas9オーソログの一つであるタイプII-C CRISPR CjCas9(984 aa)が魅力的である。しかしながら、CjCas9の編集効率に課題がある。

 これまでに明らかにされていた、Cas9と標的DNAのリン酸骨格との結合の度合いとオンターゲットおよびオフターゲットに対する編集活性との間の関係と、CjCas9-sgRNA-標的DNAの三者複合体の構造情報をベースに、しかるべき変異をCjCas9に導入することで、CjCas9の編集効率を向上させた。その上で、ミニチュア転写活性化因子を組み合わせたLDE-CjCas9-VPR(CRISPRa)およびCjCas9から設計した塩基エディター(LDE-CjABEおよびLDE-CjCBE)を開発した。

 LDE-CjABEはヒトとマウスの細胞でゲノム編集を効果的に誘導した。AAV送達により、LDE-CjABEはオンターゲット編集効率を高め、オフターゲット編集はマウス網膜では検出されなかった。

 LDE-CjCas9のコンパクトなサイズと高い編集効率は、治療応用のための転写活性化および塩基編集ツールセットの標的範囲を広げる。
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