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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] 
 CDCの「予防接種の実施に関する諮問委員会(Advisory Committee on Immunization Practices: ACIP)」が10月23-24日に開催され、肺炎球菌ワクチン、髄膜炎菌ワクチンおよびCOVID-19ワクチンの接種について議論された。その中で、メンバーは全員一致で、この春、高齢者にCOVID-19ワクチン接種を推奨することを決定した。

主な理由は2つある:
  1. COVID-19による65歳以上の入院と重症化に対する予防効果が低下していること。昨年秋には、ワクチン接種後6ヶ月を経過した時点で、入院に対する追加予防効果はゼロになっていた。
  2. 年に2回予防接種を受ける人はほとんどいないが、年に2回予防接種を受ける高齢者は、年に1回予防接種を受ける高齢者に比べ、入院に対する予防効果が平均して20%高いというデータがある。ただし、この割合は0%から40%の間である。専門家は、2回接種した方が良いと考えているが、確信するには至っていない。
 高齢者はこの秋、COVID-19ワクチン接種を受け、来春に再度ワクチン接種をすることが、推奨される。また、中等度または重度の免疫不全状態にある生後6カ月から64歳の人にも、2024年秋の接種に続いて、2025年春の接種が推奨されている。

[注] 最近の報道によると、日本では、2023年5月に感染症として5類に位置付けられてからの1年間のCOVID-19の死亡者数は3万2576人(97%が65歳以上)と、インフルエンザによる死亡者2,244人の~14.5倍に達した [東京新聞 TOKYO Web 2024-10-24]。
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