crisp_bio

論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] Review "Leveraging CRISPR gene editing technology to optimize the efficacy, safety and accessibility of CAR T-cell therapy" Lei T, Wang Y, Zhang Y [..] Xu X, Gale RP, Wang L. Leukemia. 2024-10-25. https://doi.org/10.1038/s41375-024-02444-y [所属] Southern Medical U, Tsinghua U, Sun Yat-sen U, Capital Medical U, National Center for Cardiovascular Diseases (Beijing), Imperial College of Science (London);文献255件を含む27頁

 CAR-T細胞療法は、がん免疫療法に革命をもたらしたが、有効性の向上、有害事象の軽減、利用しやすさの向上など、課題も残されている。CRISPR技術を用いることで、正確な編集、複数遺伝子の編集、ゲノム全体の機能制御など、さまざまな機能を効果的に実行することができる。また、ゲノムワイドCRISPRスクリーニングは、CAR T細胞の抗がん効果の根底にあるメカニズムを理解するための偏りのないアプローチを提供する。CRISPRをベースにした高い特異性、制御性、効率性を備えた一連の新たなツールは、CAR T細胞を改変し、新たな標的を同定するのに有用である。

 中国を主とする研究チームは今回、有効性と安全性の最適化、普遍的なCAR T細胞の開発など、CAR T細胞治療の結果を改善するためのCRISPRシステムの潜在的な利用法をとりまとめた。また、CRISPR遺伝子編集が直面する課題について議論し、CAR T細胞治療における今後の研究の方向性に焦点を当てた解決策を提案する。

[図表一覧]
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