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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "KOnezumi-AID: A Software to Automate the Design of Multiplex Knockouts Using Target-AID" Taki T, Morimoto K, Mizuno S, Kuno A. bioRxiv. 2024-11-03 (preprint). https://doi.org/10.1101/2024.10.29.620976 [所属] 筑波大

 ゲノム編集技術、特にCRISPR-Cas9システムの画期的な進歩により、極めて効率的にノックアウト(KO)変異体を作出することが可能になった。しかし、Cas9ヌクレアーゼはDNAに二本鎖切断(DSB)を導入するため、染色体再配列のリスクが高まり、複数の遺伝子を同時にノックアウトしようとする場合に、特に、大きな障害となる。

 Target-AIDのような塩基編集システムは、DSBを介することなく正確な塩基変換を可能にすることで、より安全なゲノム編集手段を提供する。しかしこれまで、Target-AIDに基づく遺伝子KOを支援するする適切なツールが存在せず、多重遺伝子の同時KOに利用可能なガイドRNA(gRNA)を設計する包括的なシステムが必要とされていた。

 KOnezumi-AIDは、Target-AIDによるゲノム編集のためのgRNA設計を容易にするコマンドラインツールである。KOnezumi-AIDは、未成熟終止コドンの誘導やエクソンスキッピングの促進による遺伝子KO戦略に則って、マウスゲノムとヒトゲノムの双方について、遺伝子KOに利用可能なgRNAを設計する。さらに、KOnezumi-AID はバッチ処理機能を備えており、CRISPR スクリーニングのような大規模なゲノム編集プロジェクトにおいて、迅速かつ正確な gRNA設計を可能にする。

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