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[出典]
 Prymnesium parvum は赤潮をもたらすハプト藻(haptophyte)であり、環境中で大規模な魚の死滅を引き起こす。そのポリケチドポリエーテル毒素であるプリムネシンは、自然界で最大級の非重合体化合物であり、その生合成起源は40年以上謎のままであった。

 米国の研究チームは今回、P. parvum ポリケチド合成酵素(PKS)をコードする巨大な遺伝子を発見し、PKZILLAsとして発表した。PKZILLA-1と-2は4.7 Mda (メガダルトン)と3.2 Mdaの巨大なタンパク質産物をコードし、また、140と99の酵素ドメインを持ち、プリムネシン合成の239の化学反応の指示書となっていた。

 これらの予想されるポリエン産物は、炭素数90のA型プリムネシンの前駆体であると考えられている。さらに、P. parvum RCC3426から得られた、より短いB型類似体prymnesin-B1を担う変異体PKZILLA-B1の特徴を明らかにし、ハプト藻ポリエーテル生合成の一般的モデルを確立した。

 この巨大遺伝子の発見は、生物学における遺伝的および酵素的サイズの限界、ひいては、巨大分子の合成の限界、を広げられるという期待をもたらした。
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