[出典]
- 論文 "Giant polyketide synthase enzymes in the biosynthesis of giant marine polyether toxins" Fallon TR, Shende VV [..] Moore BS. Science. 2024-08-08. https://doi.org/10.1126/science.ado329 [所属] Scripps Institution of Oceanography and UCSD, Dept. Pharmacology (UCSD), Purdue U.
- NEWS "Largest protein yet discovered builds algal toxins" Fox A. UCDS | Scripps Institute of Oceanography. 2024-08-08. https://scripps.ucsd.edu/news/largest-protein-yet-discovered-builds-algal-toxins
- 参考図 "Stylistic size comparison of PKZILLA-1 and human titin (IMAGE)" UCSD/EurekAlert. https://www.eurekalert.org/multimedia/1037330: 今回発見されたPKZILLA-1 (4.73 MDa)とタイチン/titan (3.99 MDa)のそれぞれのドメインのモデル比較図
Prymnesium parvum は赤潮をもたらすハプト藻(haptophyte)であり、環境中で大規模な魚の死滅を引き起こす。そのポリケチドポリエーテル毒素であるプリムネシンは、自然界で最大級の非重合体化合物であり、その生合成起源は40年以上謎のままであった。
米国の研究チームは今回、P. parvum ポリケチド合成酵素(PKS)をコードする巨大な遺伝子を発見し、PKZILLAsとして発表した。PKZILLA-1と-2は4.7 Mda (メガダルトン)と3.2 Mdaの巨大なタンパク質産物をコードし、また、140と99の酵素ドメインを持ち、プリムネシン合成の239の化学反応の指示書となっていた。
これらの予想されるポリエン産物は、炭素数90のA型プリムネシンの前駆体であると考えられている。さらに、P. parvum RCC3426から得られた、より短いB型類似体prymnesin-B1を担う変異体PKZILLA-B1の特徴を明らかにし、ハプト藻ポリエーテル生合成の一般的モデルを確立した。
この巨大遺伝子の発見は、生物学における遺伝的および酵素的サイズの限界、ひいては、巨大分子の合成の限界、を広げられるという期待をもたらした。
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