[出典] "Targeted deletion of olfactory receptors in D. melanogaster via CRISPR/Cas9-mediated LexA knock-in" Zhang R, Ng R, Wu ST, Su CY. J Neurogenet. 2024-11-11. https://doi.org/10.1080/01677063.2024.2426014 [所属] UCSD.
UCSDの研究チームは今回、CRISPR/Cas9技術を利用して、12種類の嗅覚受容体のヌル変異体を作製し、Bloomington Drosophila Stock Centerから分与を開始した。
12種類の変異系統のうち11種類にはLexAノックイン・ドライバーも含まれている。これまで、嗅覚受容体LexA系統はGAL4系統に比べて比較的少なかったが、本研究で樹立したLexA系統を既存のGAL4系統と併用することで、2つの異なる神経細胞集団で2つの異なるエフェクターの発現が可能になる。この併用によって、感覚末端における嗅覚と、中枢嗅覚回路におけるシグナル伝達の両方に関する未解決の重要な問題を解決する貴重な機会とアプローチが提供されることになる。例えば、嗅覚受容体LexA系統を、末梢の嗅覚受容体神細胞集団の遺伝学的操作に利用し、一方、中枢神経細胞を標識したGAL4系統を、下流の活動をモニターするためのレポーターを発現させるために用いるアプローチを取ることができる。
このように、ショウジョウバエストックセンターにLexA系統が加わったことで、神経回路の異なるノードの同時操作とモニタリングが可能になり、ショウジョウバエ研究のための現在の遺伝子ツールボックスの能力が大幅に拡大・強化された。
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