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[出典] "Characterizing the collateral activity of CRISPR/Cas13 in mammalian cells: Implications for RNA editing and therapeutic applications" Wan Y, Huang C [..] Huang L. Int J Biol Macromol. 2024-11-19. https://doi.org/10.1016/j.ijbiomac.2024.137861 [所属] South China U Technology,  Guangzhou Regenerative Medicine and Health Guangdong Laboratory, 

 CRISPR/Casシステムの中で、CRISPR/Cas13システムは、RNA編集ツールのベースとして注目を集めている。しかしながら、様々なCas13オーソログのコラテラル活性の程度や、哺乳類細胞における細胞毒性作用については依然として議論の余地があり、その応用に影響を与える可能性がある。

 中国の研究チームが今回、高感度なデュアル蛍光(mRuby/GFP)レポーターと定量可能なデュアル・ルシフェラーゼ(Fluc/Rluc)レポーターの両方を適用することで、293 T細胞とU87細胞におけるLwaCas13aとRfxCas13dの活性の違いを観察した。しかしながら、有意なRNA切断は細胞生存率にわずかな影響しか及ぼさなかった。さらに、LwaCas13aのコラテラル活性は、ブタ胚の発生を停止させることはなかったが、軽度阻害した。

 今回、Cas13による明確なコラテラルRNA切断が、哺乳類の細胞増殖と胚発生をわずかに抑制することが明らかになったが、これは、多くの先行研究で報告されているコラテラル効果の欠如の実体を示したもので、臨床応用におけるCas13のコラテラル活性の意味について新たな洞察を与えるものである。
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