2025-02-07 AltmetricがBlueskyの利用者の要望に応じて集計したX投稿数の推移を追跡したデータをBlueskyに投稿 [右図参照]。その中で、上のグラフに見られるX投稿の2024年末と2025年初めのスパイクは、「ワクチンが自閉症の原因であることを示すと様々に捏造された25の論文」を、大規模な疑似科学アカウントがリンク・スパムしていることだけが原因であった。
また、Bluesky投稿数とX投稿数の比較グラフもBlueskyに投稿し、Bluesky立ち上げ期にはXの4分の1程度であったのが、最近では、ほぼ50%に達する日もでるようになってきた [右図参照]と、している。2024-11-28 Nature誌のニュース記事に準拠した初稿
[出典] NEWS "‘A place of joy’: why scientists are joining the rush to Bluesky - Researchers say the social-media platform — an alternative to X — offers more control over the content they see and the people they engage with." Mallapaty S. Nature. 2024-11-22. https://doi.org/10.1038/d41586-024-03784-6
米国大統領選挙後の2週間で、Bluesky(以下、ブルースカイ)のプラットフォームは1400万人近いユーザーから2100万人近くまで増加した。
ブルースカイは、見た目も使い勝手もX(旧Twitter)によく似ており、研究成果の共有や共同作業、人脈作りに利用され、科学者の間で大人気となった。
[注] 右図はブルースカイをCRISPRで検索した例
ブルースカイは、見た目も使い勝手もX(旧Twitter)によく似ており、研究成果の共有や共同作業、人脈作りに利用され、科学者の間で大人気となった。[注] 右図はブルースカイをCRISPRで検索した例
ある試算によると、2022年には少なくとも50万人の研究者がツイッターのプロフィールを持っていたという。この年、億万長者のイーロン・マスクがこのプラットフォームを買収した。彼はXと名前を変え、コンテンツのモデレーションを減らすなどの変更を加えた。それ以来、Xではポルノ、スパム、ボット、虐待的なコンテンツが増加し、コミュニティの保護が低下したと研究者たちは言う。
これに対してブルースカイは、ブロック機能やミュート機能といった保護やモデレーション機能によって、ユーザーが見るコンテンツや関わる人々をコントロールすることができる、と研究者たちは言う。そもそも、ブルースカイの投稿者になるには、自分の研究資格の証拠を特定のフィード(例えば、Scienceフィード)のモデレーターと共有する必要がある。
また、ブルースカイはオープンネットワーク上に構築されているため、研究者や開発者はデータにアクセスできる[*]。マストドン(Mastodon)やスレッズ(Threads)など、似たようなソーシャルメディア・プラットフォームもいくつか誕生しているが、ブルースカイほどの支持は研究者の間では得られていない。
[*] TwitterがXになってから、大量の投稿のマイニングを可能にしていたAPIが提供されなくなり、第三者がXの投稿を分析することは簡単ではなくなっている。
多くの研究者にとって、ブルースカイへの移行はタイムラインに表示されるものをコントロールできるようにすることだった。ブルースカイでは、スパムや猥褻な投稿が表示されないようにフィルターをかけることや、Xでは失われて特定のアカウントからのコンテンツを表示させなくする「ブロック」の設定も可能である。マスク氏がX移行後にコンテンツを管理する部門を縮小したのに対して、ブルースカイでは、モデレーターを増員しつつある。
ブルースカイに移行後も、Xでのなりすましにアカウントを奪われるのを避けるために、ツイッター当時のアカウントを残している研究者や、ツイッターのアカウントを閉鎖した研究者もいる。一方で、カナダのモントリオールにあるMcGill 大学の結核研究者Madhukar Paiは、ブルースカイへの流出でツイッター以来の1000人ほどのフォロワーを失ったと言う(まだ98,000人いるのだが)が、彼自身はXを去り難いと言う、「専門家がXを辞めたら、誰がXについてエビデンスに基づいた意見を提供するだろうか?」
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