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[出典] "CRISPR Diagnostics for Quantification and Rapid Diagnosis of Myotonic Dystrophy Type 1 Repeat Expansion Disorders" Asano K, Yoshimi K [..] Masimo T. ACS Synth Biol. 2024-11-20. https://doi.org/10.1021/acssynbio.4c00265 [所属] 東大, 理研Spring-8, 聖マリアンナ医科大.

 日本の研究チームが、CRISPRシステムの一種であるCascadeとCas3をベースにREPLICA(REpeat-Primed Locating of Inherited disease by Cas3)[グラフィカルアブストラクト参照] と称する診断ツールを開発し、リピート伸長障害であるDM1の定量化と迅速診断を実現した。

 DM1に見られるリピート長はばらついていて複雑であるため、その特徴解析と診断が困難であった。PCRやサザンブロッティングを含む従来の診断法では、感度と特異性に限界があり、正確で迅速な診断のための革新的なアプローチの開発が必要とされてきた。REPLICAは、in vitroで組み立てられたCascade-Cas3を用いるもので、CTGリピート伸長長を定量する際に優れた感度と特異性を示し、疾患の重症度と相関する指標をもたらした。

 DM1患者から分離したゲノムDNAを用いてDM1を定量的に診断することで、この方法の頑健性と正確性を検証した。さらに、ラテラルフローテストストリップを用いたポイントオブケア検査用にREPLICAベースのアッセイ法を最適化し、迅速なスクリーニングと検出を可能にした。

 DM1に代表されるリピート伸長異常症は、リピート長にばらつきがあり複雑であるため、そのの特徴の解析と診断が困難であった。PCRやサザンブロッティングを含む従来の診断法では、感度と特異性に限界があり、正確で迅速な診断のための革新的なアプローチの開発が必要とされてきた。日本の研究チームが今回、DM1の定量化と迅速診断のために、REPLICA(REpeat-Primed Locating of Inherited disease by Cas3)と称するシステムを開発・報告した。

 in vitroで組み立てられるCRISPR-Cas3を用いたこの方法は、CTGリピートの伸長を定量する際に優れた感度と特異性を示し、疾患の重症度と相関する指標を提供した。また、患者ゲノムを用いたDM1の定量診断におけるCRISPR診断法の頑健性と正確性を検証した。さらに、ラテラルフローテストストリップを用いたポイントオブケア検査用にREPLICAベースのアッセイ法を最適化し、迅速なスクリーニングと検出を容易にした。

 REPLICAに基づくCRISPR診断法は、リピート伸長障害の正確かつ迅速な検出を可能にし、ひいては、個別化治療戦略の実装に貢献する。
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