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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[出典] "Disagreement on foundational principles of biological aging" Gladyshev VN, Anderson R, Barlit H et al. PNAS Nexus. 2024-12-03. https://doi.org/10.1093/pnasnexus/pgae499 [所属] 日本(東北大と順天堂大学)を含む世界各国37機関からの著者(責任著者は、HMS/Broad研のVadim N. Gladyshev教授

 老化の研究者が、自分たちが研究している老化のプロセスをどのように認識しているかを知るために、2022 Systems Aging Gordon Research Conferenceの参加者を対象にアンケート調査を行い、103件の回答を得た。その結果、加齢に関するいくつかの共通点が浮き彫りになったが、基本的な問題については幅広い意見の相違が明らかになった。

 老化とは何か?何が老化を引き起こすのか?老化はいつ始まるのか?若返りとは何か?これらやその他の核心的な問題についてはコンセンサスが得られなかっただけでなく、コンセンサスの必要性そのものについても、どの質問も多数意見ではなかった。

 多くの研究者が老化を理解していると考えているにもかかわらず、その理解はかなり異なっている。重要なことは、研究者によって異なるプロセスが「老化」とされるため、優先される実験アプローチも異なるということである。

 今回の調査では、この分野がどのような老化プロセスを対象とし、何を目標とすべきかをより明確にする必要性が明らかになった。また、加齢と若返りに関する現代の見解を分類することで、現在の研究の焦点とは切り離されているように見えるが、まだほとんど答えの出ていない重要な問題を明らかにすることができた。

 最後に、この見解の相違に対処する方法について議論し、最終的にこの分野の進歩に役立てたいと考えている。

[crisp_bio注] 以下に、論文挿入図のFig. 1からFig. 4までを引用:
Ageing 1   Aging 2
Aging 3   Aging 4

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