[出典] "Remotely Sequential Activation of Biofunctional MXenes for Spatiotemporally Controlled Photothermal Cancer Therapy Integrated with Multimodal Imaging" Jia J [..] Ju H. Small. 2924-12-12. https://doi.org/10.1002/smll.202410535 [所属] tate Key Laboratory of Analytical Chemistry for Life Science (南京大学)
がん精密治療の戦略として、時空間的に制御された遺伝子治療が期待されているが、一連の因子の標的部位における順次放出の制御や共局在化にまだ課題が残っている。南京大学の研究チームは今回、光線力学的に活性化される(photodynamically activated)CRISPR-Cas9と、がん細胞膜でカモフラージュされたTi₃C₂ MXeneから、ナノプローブ(TCC@M)を設計し、標的へのデリバリーと遺伝子編集の時空間制御を実現し、2回の近赤外照射により、がんの光温熱療法(Photothermal therapy: PTT)を強化した。
最初の近赤外照射は、TCC@Mに内在化したがん細胞に結合した光増感剤を活性化し、光線力学的効果によってCas9リボ核タンパク質(RNP)を放出させる。放出されたCas9 RNPは、Cas9に融合されていた核局在配列により核内に入り、熱ショックタンパク質(HSP)90α遺伝子を切断し、HSP90αタンパク質の発現を大幅に減少させ、その結果、がん細胞を熱に感作させ、2回目の近赤外線照射下でTi₃C₂ MXenesによって上昇した温和な温度(45℃未満)でPTTを強化する。同時に、TCC@Mは蛍光、光音響、熱画像信号を生成し、最適な照射タイミングへと導く。
こうして設計されたTCC@Mの時空間選択的な治療効果は、生体内実験で実証され、遺伝子制御と強化されたPTTの効果的な統合による精密ながん治療戦略が有効であることを、例証した。
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