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[注] APL(Acute promyelocytic leukemia: 急性前骨髄球性白血病)
[出典] "Rapid Detection of PML::RARA Fusions in Acute Promyelocytic Leukemia: CRISPR/Cas9 Nanopore Sequencing with Adaptive Sampling" William Middlezong W [..] You YS. Biomolecules. 2024-12-13. https://doi.org/10.3390/biom14121595 [所属] Johns Hopkins U, Johns Hopkins U School of Medicine, The College of William and Mary, U Maryland Greenebaum Comprehensive Cancer Center.

 APLは、新たに急性骨髄性白血病と診断された症例の約10~15%を占め、凝固障害と出血を呈する。オールトランス型レチノイン酸療法を開始すると凝固障害が急速に回復することから、APLの早期死亡率を最小限に抑えるためには迅速な診断と治療が必要である。そのためには、APLの特徴であるPML::RARA 融合を迅速に同定することが不可欠である。

 米国の研究チームが今回、CRISPR/Cas9-enriched nanopore sequencing with adaptive sampling(CENAS)と称するナノポアシーケンスに基づく迅速なPML::RARA 融合のアッセイ法を開発した。

 CENASを用いて、APL患者における典型的および非典型的なPML::RARA 融合体のブレークポイントの配列決定に成功し、その結果は、標準的な遺伝子診断検査とよく一致した。また
、非典型的融合に関与する追加遺伝子(ANKFN1JOSD1)とゲノム領域(13q14.13)が同定された。研究チームの知る限り、ANKFN1 遺伝子、JOSD1 遺伝子、およびSIAH3 遺伝子とZC3H13 遺伝子を挟む13q14.13ゲノム領域の非定型PML::RARA 融合への関与は報告されていない。

 APLCENASは、PML::RARA 融合を有するAPL患者をベッドサイドで即座に低コストで診断できるポイントオブケア検査へと展開可能である [グラフィカルアブストラクト引用右図参照]。APL患者の早期死亡率はまだ15%に達し、APL患者の〜10%は初期治療に抵抗性であるか、再発しやすいことを考えると、典型的および非典型的PML::RARA 融合体のシークエンシング研究が進めば、この疾患の病態生理と治療に対する反応性に光が当てられるかもしれない。

 PML 遺伝子とRARA 遺伝子に関連する付加的な遺伝子や位置効果を理解することは、APLにおけるこれらの遺伝子の役割を明らかにし、新規の標的治療法の開発に役立つ可能性がある。

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