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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

[出典] "Protocol for conditional mutagenesis in zebrafish germ cells using Tol2 transposon and a CRISPR-Cas9-based plasmid system" Hu Y, Chen Y, Zhang Y, Liu Z, Li J. STAR Protoc. 2024-12-21. https://doi.org/10.1016/j.xpro.2024.103516 [所属] Northwest Normal U

 Tol2技術は、トランスポザーゼを介したプラスミドのゼブラフィッシュ胚ゲノムへの挿入によって、トランスジェニック系統の作製を可能にする [Kawakami et al., 2004]。中国の研究チームが今回、実行が簡単で、時間効率がよく、多機能であるため、ゼブラフィッシュ生殖細胞の遺伝子の破壊を容易に行うことができるプロトコルを紹介する。条件付突然変異誘発のためのプラスミド構築、ゼブラフィッシュ胚へのマイクロインジェクション、心臓における緑色蛍光のスクリーニングの手順が述べられている。

[プロトコル使用オリジナル論文]
  • "A CRISPR/Cas9 vector system for tissue-specific gene disruption in zebrafish" Ablain J, Durand EM, Yang S, Zhou Y, Zon LI. Dev Cell. 2025-03-05. https://doi.org/10.1016/j.devcel.2015.01.032;ゼブラフィッシュでは、ガイドRNA(gRNA)とCas9 mRNAを1細胞期の胚に注入するだけで、ノックアウト系統を迅速に作製できる。この論文では、ゼブラフィッシュの組織特異的遺伝子不活性化のための、シンプルでスケーラブルなCRISPRベースのベクターシステムが報告されている。
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