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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

[注] 89Zr(89Zr; ジルコニウム-89 )

 B細胞は、遺伝性疾患や代謝性疾患や癌の治療に欠くことのできないタンパク質をベースとする生物製剤を産生するための魅力的なプラットフォームである。米国NIHの国立心肺血液研究所とB細胞医薬開発企業 Be Biopharma 社の研究チームが今回、CRISPR-Cas9で改変されたB細胞が、遺伝性疾患、代謝性疾患、癌におけるタンパク質ベースの生物製剤に有望であることを示した。
  • 非ヒト霊長類(NHP)からB細胞を採取し、生体外で増殖、分化させ、放射性標識し、養子導入したB細胞を追跡する実験を設計・実施した。
  • これらの細胞は10倍から15倍に増殖し、IgGクラススイッチングを開始し、抗体分泌細胞へと分化した。
  • 89Zr-オキシンで標識した細胞を、前処理なしで、B細胞を採取した個体に注入し、PET/CTイメージングで追跡したところ、注入後24時間以内に、初回投与量の20%が骨髄と脾臓に移行し、安定かつ均等に分布した。また、投与量の約半分が肝臓に移行していた。一方で、骨髄の画像解析では、細胞の不均一な分布が示された。
  • 臨床的に重大な副作用や検査値異常は見られなかった。
  • 一頭に2回目のB細胞注入を行ったところ、ほぼ同じ細胞分布が得られたことから、生着するニッチが限定されず、ひいては、繰り返し注入が可能であることが示唆された。
 本研究は、NHPが、ヒト疾患の治療法としてのB細胞医薬の可能性を評価するための貴重なモデルであることも、示した。

[出典] "In vivo tracking of ex-vivo-generated 89Zr-oxine-labeled plasma cells by PET in a non-human primate model" Young DJ [..] Sato N, Dunbar CE. Mol Ther. 2024-12-30/2025-02-05. https://doi.org/10.1016/j.ymthe.2024.12.042 [著者所属] NHLBI/NIH, Be Biopharma;グラフィカルアブストラクト参照
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