CRISPR-Cas12aシステムは、その高いプログラム性と特徴的なトランス切断活性により、体外診断において広く応用されているにもかかわらず、そのcrRNA成分が分解されやすく、保存条件や作業条件に敏感であることが、これらの診断システムの実用的な有効性を向上させる上で大きな課題となっている。
中国の研究チームは今回、共有結合で閉じた環状構造を持つ (covalently closed circular structure) 合成crRNA(C-crRNA)が、これまでの直鎖状crRNAに代わってCas12aタンパク質と機能的複合体を形成し、CRISPR-Cas12aシステムの感度と特異性を維持しながら、抗干渉能力を著しく向上させることができることを示した。
続いて、このC-crRNAを介したCRISPR分子診断(circular crRNA-mediated CRISPR molecular diagnostic : CRCD)ツールキットを開発し、標準的な核酸増幅技術と統合することで、合成されたヒトパピローマウイルス16型(HPV-16)プラスミドを10aMの感度レベルまで検出することに成功した。
さらに、このCRCDシステムを臨床サンプル中の40種類のHPV-16および40種類のインフルエンザAウイルスの超高感度検出に適用したところ、PANTHER
https://togotv.dbcls.jp/20130430.html
検出および定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(qRT-PCR)による結果と一致した。
[出典] "CrRNA Conformation-Engineered CRISPR-Cas12a System for Robust and Ultrasensitive Nucleic Acid Detection" Li Y, Hu Q, Bai M, Qing M, Bai L. Anal Chem. 2025-02-06. https://doi.org/10.1021/acs.analchem.4c06107 [著者所属] Chongqing Medical U,
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