[注] ABE (adenine base editing, アデニン塩基編集)
線維症は、全世界の死亡者数のかなりの部分を占めており、革新的な治療法の必要性を浮き彫りにしている。今回、ケルン大学の研究チームが、線維症とがん転移の両方を引き起こす重要な遺伝子である Col1a1 を標的としてABE8eを利用してコラーゲンの発現を阻害する新たなアプローチを試みた。
- 線維芽細胞における Col1a1 の編集では、18% の編集効率が達成された。
- Col1a1 プロモーター内の CCAAT から CCGGA への変異を持つ特定のクローンの分析により、コラーゲン生成が減少していることが明らかになった。
- 野生型線維芽細胞を Col1a1 編集マトリックス上で培養した場合、補償的なコラーゲンの上方制御は検出されず、線維芽細胞にフィードバック メカニズムが欠如していることが示唆された。
- 編集された線維芽細胞から得られたマトリックスは、MCF-7 がん細胞の増殖をサポートしなかった。
これらの発見は、Col1a1 遺伝子編集が線維性疾患の潜在的な治療戦略として有望であることを示唆している。
[出典] "Modulating Collagen I Expression in Fibroblasts by CRISPR-Cas9 Base Editing of the Collagen 1A1 Promoter" Daliri K [..] Pfannkuche K. Int J Mol Sci. 2025-03-26. https://doi.org/10.3390/ijms26073041 [著者所属] Medical Faculty and U Hospital of Cologne, U Cologne, Johns Hopkins U School of Medicine, Johns Hopkins U, Un Utah, Broad Institute/Harvard U/HHMI
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