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 腫瘍関連マクロファージ(Tumor-associated macrophages: TAM)は、腫瘍の免疫回避における重要なメディエーターである。しかし、その制御回路とチェックポイントは未だ十分に解明されていない。イスラエルのワイツマン科学研究所を主とする研究チームが今回、ヒト腫瘍のscRNA-seqデータとCRISPRスクリーニングを統合し、深層生成モデル(Deep Generative Model)を用いて、個々の候補遺伝子と典型的なTAM機能を結び付ける遺伝子摂動ネットワークを構築した。

 その結果、ZEB2 がTAMプログラムのマスター制御因子として同定され、I型インターフェロン応答と抗原提示の抑制、そして免疫抑制プログラムの活性化を調節していることが、明らかになった。ZEB2 の欠損は、クロマチン、RNA、タンパク質レベルでTAMの機能とアイデンティティをリプログラムする。

 マクロファージを多く含むヒト腫瘍において、ZEB2の発現は予後不良と関連している。選択的なZEB2 の生体内ターゲッティングは、TAMをリプログラムし、全身性T細胞応答を動員することで、強力な腫瘍除去を実現することから、ZEB2 は治療標的になる可能性を秘めている。

[出典] "ZEB2 is a master switch controlling the tumor-associated macrophage program" Sheban F, Phan TS, Xie K, Ingelfinger F [..] Amit I. Cancer Cell. 2025-04-10. https://doi.org/10.1016/j.ccell.2025.03.021 [著者所属] Weizmann Institute of Science (Dept Systems Immunology, The Crown Genomics Institute of the Nancy and Stephen Grand Israel National Center for Personalized Medicine), Hebrew U Jerusalem (Dept Medicine, Dept Urology), Beckman Research Institute (Immuno-Oncology), UC Berkeley (Dept Electrical Engineering and Computer Sciences, Center for Computational Biology), Columbia U (Dept Computer Science), Nanjing GenScript Biotech Co., Ltd;グラフィカルアブストラクト
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