crisp_bio

論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

 REPAIRは、PspCas13b-crRNAにADAR2DDを融合させ、PsbCas13b-crRNAにより標的部位の認識と切断に続くADAR2DDによるA-to-Iの塩基編集を実現するRNAエディターである。今回、クライオ電顕法によりその構造基盤が明らかにされ、その知見をベースによりコンパクトで高活性なREPAIR-mini*が作出された。日本語解説が東京大学先端科学技術研究センターから提供されている。

[*] REPAIR-miniはPsbCas13bの2つのHEPNドメインのうちHEPN2ドメインを削除した改変体をベースにし、野生型の1,490 aaに対して1,078 aaとコンパクトになっている [論文Fig. 6参照]。

[出典] 

  • 論文 "Structural insights into RNA-guided RNA editing by the Cas13b–ADAR2 complex" Ishikawa J [..] Nishimasu H. Nat Struct Mol Biol 2025-04-11. https://doi.org/10.1038/s41594-025-01529-1 [著者所属] 東大,  東京科学大免疫機構研究ユニット (旧 東京医科歯科大)、稲森財団、阪大、横浜市大、U British Columbia, MITと関連研究所
  • 日本語解説「CRISPR-Cas13を利用したRNA編集ツールの構造基盤を解明!」東京大学先端科学技術研究センター 2025-04-11. https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/release/20250411.html
[責任著者 西増弘志教授のX投稿]
[構造情報とモデル図]
[REPAIR紹介crisp_bio記事]
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