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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

 米国のカナダの研究チームが、米国において1900年から2000年に生まれた1億7,900万人の死亡者(女性7,700万人、男性1億200万人)の平均寿命を州ごとに分析した。その結果、米国の南部、特に女性において、1900年から2000年に生まれた人々のコホートの平均寿命はほとんど変化しなかった。一方で、西部と北東部のいくつかの州では、コホート平均寿命が大幅に改善していた。各州における出生コホート別の死亡率パターンの違いを理解することは、資源配分や公衆衛生介入に関する意思決定に役立つ可能性がある。
  • 西部および北東部では、1900年から2000年にかけてコホートの平均寿命が伸びはしたが、ミシシッピー、アラバマ、ケンタッキーなど南部の一部の州では、その伸びは、女性では1900年から3年未満、男性では1950年から2年未満に留まった。 
  • ワシントンD.C.は、1900年出生コホートの平均寿命が最も短かったものの、他の州よりも大きく増加した(61.1歳から72.8歳へ)。
  • 35歳以降の死亡率の倍加時間が最も長かったのは、ニューヨーク州の女性で9.39年、フロリダ州の男性で11.47年であった。最も短かったのは、オクラホマ州の女性で7.96年、アイオワ州の女性で8.95年であった。。
  • 35歳以降の死亡率の倍加時間が最も長かったのは、ニューヨーク州の女性で9.39年、フロリダ州の男性で11.47年であった。最も短かったのは、オクラホマ州の女性で7.96年、アイオワ州の女性で8.95年であった。
[注] この報告を目にして思い出したのが、2025-05-12 20.10.53日本国内で新型コロナウイルスによる人口100万人あたりの感染者数と死者数において都道府県で大きな差が生じたことである。中でも、大阪府がいずれについても最多であり、死者数は突出していた [札幌医科大学Webサイトから引用した右図参照]。

[出典] "All-Cause Mortality and Life Expectancy by Birth Cohort Across US States" Holford TR, McKay L, Tam J, Jeon J, Meza R. JAMA Netw Open. 2025.04.01. https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2025.7695 [著者所属] Yale School of Public Health, U Michigan, British Columbia Cancer Research Institute, U British Columbia. 
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